指輪のサイズ直しの方法とは?メリットとリスクを理解し指輪に再度輝きを

指輪のサイズ直しの依頼は結構多い

指輪のサイズ直しにはメリットもたくさんありますが、少なからずデメリットやリスクも存在します。両方を理解した上でベストな方法を探っていきましょう。

ジュエリーの相談で、指輪のサイズを変更したいという依頼は結構多いものです。婚約指輪や結婚指輪も、その後何年も経過して指が太くなったり細くなったりして装着がしづらくなることは多いです。

特に女性は出産や加齢により体型が変わりやすく、指輪のサイズ直しのご依頼に来られる方の過半数が女性です。

結婚指輪や婚約指輪の他にも、亡くなったお祖母様やご両親から受け継いだ指輪のサイズをご自身に合うものにして使いたいという依頼も少なくありません。

指輪はサイズが大きいと指から抜けて紛失しやすくなりますし、逆に小さいと指に食い込んだり関節に引っかかったりして抜けなくなってしまいます。

指輪のサイズが合わないと、身に着けるのもためらわれ、タンスや宝石箱の肥やしにもなりかねません。せっかくのジュエリーの輝きも、長い間日の目を見ないのではもったいないです。

サイズの合わない指輪を愛用するなら、サイズ直しは必須といえます。サイズ直しの具体的な方法やメリット、リスクを確認し、大切な思い出とともにずっと輝ける指輪に蘇らせてみましょう。

【小さくする方法】指輪のサイズ直し

具体的にどのような方法で指輪のサイズ直しをしているのか、以下で確認しましょう。まずは小さくする方法では以下の3つが代表的です。

切り離して切除

指輪を切り離して一部を切除し、溶接で再びつなげる方法。指輪のサイズを小さくする際にはこの方法が一般的な方法です。

指輪のつなぎ目が目立ってしまう場合があるのがデメリットになるので、どの部分でカットするのかの見極めが大事です。つなぎ目がなじむよう、金属を継ぎ足してなめらかに加工してくれる業者もあります。

デザインや刻印の一部がなくなることもあります。サイズ直しを依頼される際も、どこを切るのか確認して、トラブルがないようにしましょう。

均等に圧力をかけ圧縮

奥のすぼまった穴に入れて叩き、指輪に均等な圧力をかけて圧縮することでサイズを小さくする方法もあります。この方法なら刻印を消さずにサイズ直しできます。

ただしこの方法は指輪の外側に宝石や模様がないものに限ります。圧縮できる幅も限られるため、大幅なサイズ変更には向いていません。

指輪内側に貴金属素材を取り付ける

指輪の内部に貴金属素材や金属のプレート、突起などを取り付けて内径を細くし、サイズを小さくする方法もあります。複合素材やレアな金属など、切断や溶接のできない素材の指輪はこれで対応できます。

デメリットとしては、指輪の内側の刻印が見えなくなってしまうこと、指輪が太くなって見た目や着け心地が変わってしまうことが挙げられます。

【大きくする方法】指輪のサイズ直し

指輪のサイズを大きくする方法も、以下の3つの方法があります。それぞれにメリットやデメリット、指輪の状態によってはこの方法、といえるものもありますので確認していきます。

指輪を切断し貴金属素材を溶接

指輪を切断して広げ、貴金属を継ぎ足す形で溶接し、サイズを太くする方法です。溶接加工ができるプラチナやゴールドはよくこちらの方法が取られます。

宝石がついている指輪は、熱の影響を受けないように一旦外してから切断・溶接を行うか、水につけて熱を遮断する形で行います。継ぎ目はなめらかになるよう処理を施すので、外側から見れば気になりません。内側の刻印は消えてしまう可能性があるので注意が必要です。

内側を削る

指輪の内側の金属を削り、内径を大きくするサイズ直しの方法もあります。溶接できない素材もこの方法で対応できる場合があります。削った内側は鏡面仕上げにより、新品のようにツルツルに施すことも可能です。

この方法では刻印が消えてしまうので、再度刻印を打ち直せるかどうか、消えたままでも問題はないか、確認が必要です。指輪の強度のため、削れる金属の量にも限りがあるので、大幅なサイズ変更には向いていません。

叩いて伸ばす

溶接ができないチタンやジルコニウムなどの金属では、叩いて金属を伸ばすことでサイズを大きくする方法もあります。溶接できるプラチナやゴールドでも、少しだけサイズを変えたい場合にも用いることができます。

外側のデザインが変わったり、内側の刻印がつぶれてなくなったりしてしまう可能性があるのがデメリットといえます。

指輪のサイズ直しの予算相場と期間

指輪のサイズ直しには、どれくらいの予算がかかるのでしょうか。期間をどの程度要するのかも気になりますね。

指輪のサイズ直しの予算相場は、一般的に3000円前後です。その指輪の素材や、デザインによるサイズ直しの難易度、変更するサイズとの差によっても価格は変動します。

また、期間は約2週間でサイズ直し可能なショップが多いです。お急ぎの対応をしているところもあるので、急を要している方は見積もりの際に相談してみましょう。

指輪のサイズ直しができる素材は?

指輪のサイズ直しが比較的容易な素材は、プラチナやゴールドです。加工がしやすい金属で、サイズ直しもしやすい素材だといえます。シルバーもサイズ直しが可能です。

ピンクゴールドは硬いため、サイズ直しがしにくい場合があります。また、指輪のデザインや状態、ブランドによってはプラチナやゴールドであっても対応できない場合があります。

指輪のサイズ直しが難しい指輪はある?

指輪のサイズ直しが難しい素材は、イリジウムやジルコニウム、チタンなどの新素材です。これらは金属アレルギー対策のため、最近の指輪の素材としてよく使われています。

わずかなサイズ直しであれば、溶接はできなくても金属を叩いたり内側を加工したりしてサイズ直しをすることが可能になります。

素材に関わらず、デザインの関係でサイズ直しが難しい指輪もあります。細かい彫りや装飾を施した指輪は、サイズ直しによってそのデザイン性が損なわれてしまいます。

細かいメレダイヤが敷き詰められたリングも、宝石へのダメージを考えるとサイズ直しが非常に困難なタイプの指輪だといえます。

指輪のサイズ直しはどこでできる?

指輪のサイズ直しはどこへ依頼すればいいのでしょうか。指輪を購入したショップが今もあればそこで相談しやすいかと思いますが、修理には対応していなかったり、購入してからの長い間に閉店・移転していたりする場合もあるでしょう。

その際は修理やリフォームの専門店に持ち込み、相談してみることをおすすめします。複雑な状態でも対応している専門店もあります。

指輪を購入したショップ

指輪を購入したショップなら、アフターサービスで無料または低価格で指輪のサイズ直しができる場合があります。保証期間以内であれば他のお店には持ち込まず、ご購入のショップに依頼するのがお得です。

購入したショップであれば、その指輪の状態も把握しやすく、不自然のない形でサイズ直しをしてもらえる可能性が高まります。

ただし購入店舗でも、難易度の高いサイズ直しには応じていないケースがあります。その場合は修理・リフォーム専門店に依頼してみましょう。

修理・リフォーム専門店

修理やリフォームの専門店なら、幅広いブランドや素材に関する技術を持っていて、購入したショップで断られた指輪のサイズ直しにも対応している場合があります。

技術力も高いので、いくつかのサイズ直し方法の提案の中から最良の方法を選ぶことも可能です。

指輪のサイズ直しをするメリット

指輪のサイズ直しをするのには以下のようなメリットがあります。これまで見てきたようにいくつかのデメリットがあり、サイズ直しを依頼するのをためらっている方もいらっしゃるかもしれません。

新しい指輪を購入するよりはサイズ直しでまた身に着けるほうが断然安いのですが、それ以外にも大きな利点があります。

思い出の指輪を再度身に着けることができる

思い出の婚約指輪や結婚指輪は、プロポーズやハネムーンのあの頃を思い出せるかけがえのないアイテムですよね。大切な宝物として保管してときどき眺めるのも素敵ですが、再度身に着けてこそご夫婦の絆も深まるのではないでしょうか。

形見で受け継いだ指輪も、身に着けてこそ故人の方との思い出も蘇りやすく、よりメモリアルなアイテムに変わります。

新品同様の輝きを再度味わえる

サイズ直しで依頼をいただいた指輪でも、納品の際は新品同様に磨き上げてお渡しするショップがほとんどです。新品だったあのときと同様の輝きを再度味わえるのもメリットです。

指輪を長年愛用していると、皮脂や汚れによって金属のツヤがくすんできたり、ヒビが入ったりすることがあります。これらも磨いて仕上げるので、サイズが合うようになるだけではなく、新品を手に入れたかのような出来上がりを楽しめます。

指輪のサイズ直しをするデメリット&リスク

上記のようなメリットがある一方で、指輪のサイズ直しにはデメリットやリスクもあります。その指輪への思い入れが深い場合や、ブランド品で後に高く売却したい場合などは、サイズ直しをしないほうが得策な場合もあります。

デザインが少し変わってしまうこともある

指輪のサイズ直しで、デザインが少し変わってしまうこともあります。切断しての溶接や叩いて伸ばす方法など、どの方法を採用しても、全く同じデザインのままサイズだけ変えるのは極めて難しいです。

シンプルなデザインの指輪でも、叩く方法でサイズ直しをすると、以前のものと微妙に形が違ってしまうこともあります。見積もり相談の時点でよく相談して検討する必要があるでしょう。

刻まれた刻印が消えてしまうこともある

上記で見てきたように、いくつかのサイズ直し方法で、指輪の内側に刻まれた刻印が消えてしまう例があります。

指輪の刻印のアルファベットや数字には金属の種類や宝石の種類を表す記号が記されています。

そのため、刻印が消えてしまうと後に修理が必要になった際に応じてもらえなくなったり、ブランド品として高く売ることが困難になったりするデメリットが発生します。

リッツグランデの修理費や納品日数

当店では、お客様に満足していただける技術や費用を積極的に提供しております。通常のデパートでの修理価格の約3分の1のお値段で承らせていただいております。また、納品日数に関しましても、3営業日後~とかなり短い期間での修理完了に努めております。

納期を最短にする「特急料金」のメニューもご用意しておりますので、ご相談ください。

また、当店はLINEなどを利用して見積りなど対応可能ですのでまずはお気軽にお問い合わせください!

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まとめ

指の太さが変わって着けなくなった婚約指輪や結婚指輪、サイズが合わなくて使えなかった形見の指輪なども、サイズ直しで新品同様に生まれ変わります。愛用し続けたい指輪ならサイズ直しがおすすめできます。

ただし刻印が消えたりデザインが変わったりなど、サイズ直しをする上でのデメリットもあります。リスクも理解した上で検討してみてください。

  
 
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