【K18刻印】これは偽物?さまざまな本物の見分け方をご紹介-これであなたもプロの鑑定士

貴金属の刻印とは?

貴金属の刻印(品位証明)について ジュエリーに打刻されている刻印は、使われている金属の種類や純度(品位)を示す重要な証明です。

これは見た目だけでは判断できない地金の情報を、ひと目でわかるように示すためのもの。買取や査定、さらには修理やリフォームを行う際にも、刻印の有無や内容は非常に重要な判断材料となります。

特に修理時には、元のジュエリーとまったく同じ地金で補修・加工を行うことが求められます。このとき刻印の情報があれば、18金なのか14金なのか、プラチナ900か850か、といった正確な素材を判断する助けとなり、仕上がりの美しさや耐久性にも大きく関わってきます。そのため、刻印の確認は信頼ある修理・加工を行う上で欠かせない工程の一つなのです。

刻印制度の歴史は古く、1300年代のイギリスでエドワード1世が導入した「ホールマーク制度」が起源とされています。この制度は、国家が金属の純度を公的に保証するもので、今日の品位証明の基礎にもなっています。

日本における刻印とホールマーク

日本では、1929年に品位証明の制度が導入され、ジュエリーにも「K18」「Pt900」「SV925」などの刻印が広く用いられるようになりました。 また、品位をさらに公的に証明する手段として、「造幣局のホールマーク」があります。

 日本の造幣局では、貴金属製品の品位を検査し、基準を満たしたものに対して独自のホールマーク(品位証明記号)を打刻するサービスを行っています。

これは公的機関による信頼性の高い証明であり、製品の価値や信用度をより確かなものとします。

ホールマークには、以下のような情報が含まれます:

• 金属の種類(例:金、銀、プラチナ)

• 純度(例:K18、Pt950など)

• 検査を行った造幣局の記号(例:「き」=近畿、「ひ」=広島)

• ホールマークそのものが造幣局によって打たれたことの証明

これらは、楕円や円形の中に記号として表され、見た目にもわかりやすいデザインとなっています。

地金の信頼性を保証するだけでなく、資産価値の証としても重視されるポイントです。

一方、アンティークジュエリーや海外製、あるいは一部の作家ものには刻印が入っていないこともあります。そういった場合、当店では比重測定や酸による反応検査などを行い、金属の種類や品位をできる限り正確に見極めた上で、修理や加工の可否を判断しています。

ただし、こうした方法でも判別できないケースや、確実性が担保できない場合もあるため、やはり刻印があることがもっとも信頼性の高い証明となります。

K18の金属表記

貴金属の刻印を見ていると、何を意味しているのか分からない数字が並んでいると思いませんか? K18の刻印の種類やその意味について紹介していきます。

K18とは?「K18」や「750」の刻印が意味するもの

ジュエリーやアクセサリーの裏面などに刻まれている「K18」や「750」といった刻印。この表記は、素材の純度を示す重要な情報です。

「K18」とは、純金を24分率で表したうちの18金、すなわち全体の75%が金でできている合金を意味します。

残りの25%は、銀(シルバー)や銅(カッパー)などの金属が加えられており、これにより強度や加工のしやすさが増しています。

純金(K24)は非常に柔らかいため、ジュエリーとして日常的に使用するにはK18のように他の金属と混ぜることが一般的です。 また、「750」という数字は千分率での表記で、1000分の750が金であることを意味しています。

つまり、「K18」も「750」もどちらも18金であることを示す表記ですが、ヨーロッパでは「750」、日本では「K18」という表記が一般的に使われています。

「K18」や「750」は高級な素材である証 K18は高級ジュエリーの素材として世界中で広く使われており、その美しい輝きと耐久性から、婚約指輪や結婚指輪、記念のジュエリーとしても人気があります。

また、K18製品はリセールバリュー(再販価値)も高いため、使わなくなった場合でも適正な価格での買取が期待できます。

ただし、査定時には「K18」または「750」の刻印があるかどうかが非常に重要になります。

特に金相場が高騰している現在では、K18製品の資産価値も見直されている傾向にあります。 刻印は修理やサイズ直しでも重要な役割 ジュエリーのサイズ直しや修理を行う際にも、刻印の確認は欠かせません。

K18かどうかを正確に判断することで、同じ品位の地金を使って修復することが可能になります。違う金属を使用してしまうと、色味や質感が異なる仕上がりになる可能性があるため、信頼できる職人のいる店舗での対応が大切です。

本物の18金(K18)の見分け方は?表現方法の違い・金メッキとの違い

「18KT」「18KP」って何? 見慣れない刻印の正体

ジュエリーの刻印で「18KT」や「18KP」と書かれているものを見て、「K18と違うから偽物では?」と不安に思ったことはありませんか?

一見、聞き慣れないこの表記ですが、実は海外で一般的に使われている正式な金の品位表示の一つです。

「18KT」の“KT”は、“Karat(カラット)”を表しており、日本で使われる「K18」と意味は同じです。

日本では「K18」という表記が主流ですが、アメリカなどの英語圏では「KT」と表記されることが多く、Kの代わりにKTが用いられているだけで金の純度は同じ75%です。

つまり「18KT」も正真正銘、18金(K18)と同等の品位を持つ金製品ということになります。

また18KPの「P」は“Plumb(完全な)”という意味 「18KP」の“P”は、“Plumb(プラム)”の頭文字で、これは「正確に18金を満たしている」という意味を持つ言葉です。

1970年代頃のアメリカでは、ジュエリーの金含有量の誤差を制限するために、“Plumb Gold(プラム・ゴールド)”という概念が定着しました。つまり「18KP」と表記されているものは、「18金ぴったりの含有量(75.0%)が保証されている」という意味であり、高い信頼性を示す刻印でもあります。

日本ではあまり見かけない表記 日本では「K18」や「750」が主に使われるため、「18KT」や「18KP」のジュエリーは比較的珍しく感じるかもしれません。

ですが、海外ブランドや輸入ジュエリーではごく一般的な刻印であり、見慣れないからといって偽物と決めつけるのは早計です。

「18K」表記の落とし穴 ― “あとK”刻印には注意が必要です

ジュエリーに刻印される「18K」は、18金を示す表記のひとつであり、海外では広く用いられている形式です。特に欧州諸国やアジア圏、ハワイなどでは、「K18」ではなく「18K」と表記されているケースが一般的です。

表記の違いについて 「18K」は、金の含有率が75%である18金を意味します。日本国内で多く用いられる「K18」と同等の意味を持ちますが、前者は「あとK」と呼ばれ、刻印の信頼性については製造地域や年代によって差異が見られることがあります。

特に1970年代以前の製品や一部の海外製品においては、刻印と実際の金の含有量に差がある例も報告されています。

修理・リフォームに関する影響もあり、 修理やサイズ直し、リフォームの対応可否は、地金の実質的な成分と物理的性質に大きく左右されます。

「18K」刻印のある製品であっても、分析の結果、18金相当でない場合には作業をお断りすることがあります。

これは、溶接や加工の際に不純物が多いと破損や品質劣化のリスクが高まるためです。

また買取時の査定への影響は大きく、 「18K」刻印が付いているジュエリーは、買取の際に品位の確認が必要となります。

刻印のみで純度を保証することはできないため、成分分析や比重測定などの手段で金の含有率が確認されます。

この際、実際の純度が18金に満たないと判断された場合、査定金額が「K18」刻印の製品に比べて低くなることがあります。

現在市場に流通している「18K」刻印のある製品には、正規の18金もあれば、成分が異なる場合も含まれているため、表記だけで判断するのではなく、必要に応じて成分確認を行うことが推奨されます。

K18GP・K18GFとは何か?その意味と特徴

ジュエリーの刻印で「K18GP」や「K18GF」と記されたものを見かけることがあります。

これらは18金の純度を示すものではなく、「金メッキ(Gold Plated)」や「金張り(Gold Filled)」の加工を表しています。

• K18GP(Gold Plated) 薄い金の層をベースの金属に被覆したもので、見た目は輝く金色ですが、金属表面の摩耗や擦れにより金の層が剥がれやすく、耐久性は限定的です。

• K18GF(Gold Filled) より厚い金の層を圧着したもので、GPより耐久性に優れていますが、やはり純金製品とは異なります。

これらは高価な18金とは異なり、表面を金で覆う加工方法のひとつであるため、耐久性や価値は純金製品に及びません。

特に日常使いでの摩擦や汗によって金層が薄れることがあり、金属アレルギーの方は、下地の金属成分に反応するリスクもあります。

買取においては、K18GP・K18GFの製品は純金としての評価がつかず、査定額が低くなるか、買取対象外となることが一般的です。

なお、オリンピックの金メダルも同様の「金張り」技術が用いられていることはあまり知られていません。

国際オリンピック委員会(IOC)の規定により、金メダルは銀製の土台に6グラム以上の純金メッキが施されています。そのため、純金の塊で作られているわけではなく、見た目の輝きと価値を兼ね備えるための加工がされているのです。

この事実は、金張り・金メッキがジュエリーの美しさを保つ技術である一方、純金とは異なる性質を持つことを示しています。

購入や修理、買取時には、こうした刻印の意味と背景を理解し、素材や加工方法を見極めることが重要です。金の輝きを楽しみながら、適切なケアや価値判断をするための知識としてぜひ覚えておきたいポイントです。

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偽物といっても、何が違うの?

K18と表記されている物でも、中には偽物な場合があるようです。本物と並べられないと、分からないこともありますが偽物の特徴を理解しておきたいですね。

実際の金種と刻印が異なるケースについて〜偽物製品のリスクと注意点〜

ジュエリーに刻印されている金種は、その製品に使われている貴金属の純度を示す重要な証明です。

たとえば「K18」と刻印されていれば、金が75%含まれていることを示しています。しかし、実際の金種と刻印表示が異なるケースも存在し、こうした製品は「偽物」として問題視されています。

具体的には、刻印に「K18」と記されているにも関わらず、実際には12金(K12)など純度の低い金属が使われている例が報告されています。

のような製品は見た目だけでは判断が難しく、消費者が刻印を信じて購入してしまう可能性があります。

結果として、本来の価値を大きく下回るものを高値で買わされるリスクがあるため、注意が必要です。

日本国内では貴金属の品質表示に関する法律や規制が非常に厳しく、偽物が広く流通することは少ないと言われています。

しかし近年、海外から悪質な偽物ジュエリーが輸入されるケースが増加しており、これらが日本国内に流通している可能性も否めません。

特に海外旅行やインターネットの個人輸入、信頼性の低いショップでの購入では、刻印と実際の素材が異なる偽物に遭遇するリスクが高まります。

こうしたリスクを避けるためには、購入前に信頼できる販売店や専門の鑑定機関で素材の真贋を確認することが重要です。

また、国内の正規取扱店では、刻印の真偽だけでなく、製品の品質やアフターサービスも安心して受けられますので、安全性を考慮すると正規店での購入がおすすめです。

さらに、ジュエリーのリフォームや修理を検討する際にも、刻印が正確であることは非常に重要です。刻印が誤っていると、本来使うべき地金や修理方法が変わってしまう可能性があり、結果として修理品質に影響が出ることもあります。

お手持ちのジュエリーの刻印に疑問を感じた場合は、専門家による検査を受けることで、安心して長くお使いいただけるかどうかの判断材料になります。刻印と素材の不一致は、ジュエリーの価値や安全性に直接関わる問題であるため、軽視せずに適切な対処を行うことが大切です。

メッキ加工で騙そうとする悪質なケースも発生しています。

メッキ加工なら、K18GPやK18GFの表示があります。もしくは、何も刻印されていないことが多いでしょう。K18GPやK18GFの表示の意味を知らないと、騙されてしまうこともあります。

見た目はキラキラしていて綺麗ですが、メッキ加工しただけのものです。見た目にだまされて本物と思い込む人は多いと言われていますね。

メッキ加工について ~美しさの裏に潜むリスク~

メッキ加工とは、ジュエリーの表面に薄く金属をコーティングする技術であり、製品を美しく見せるとともに変色や劣化を抑える効果があります。

たとえば、K18GP(Gold Plated)やK18GF(Gold Filled)という刻印があるものは、18金のメッキ加工が施されていることを示しています。

このメッキ加工自体は、ジュエリーの外観を引き立てる有効な手段ですが、一方で「だまし」の手段として悪用されるケースも存在します。

特に、メッキ加工の意味や表記をよく知らない方が見た目の輝きだけで「本物の金」と誤解してしまい、高価な純金製品と同等の価値があると信じて購入してしまうことがあります。

メッキ加工されたジュエリーは、長期間の使用や摩擦でメッキが剥がれやすく、基材の金属が露出してしまうため、見た目の美しさが維持されにくい点も特徴です。また、基材に使われている金属が合金であることが多く、金属アレルギーの原因となることもあります。

特に刻印がない、あるいは「K18GP」「K18GF」の表記のみで詳細な説明がない製品は、購入の際に注意が必要です。

信頼できる販売店での購入や専門家の確認を受けることが、安心してジュエリーを選ぶためには重要と言えます。

このように、メッキ加工はジュエリーを美しく保つための技術として有効ですが、一方でその特徴を利用した誤解やトラブルも起こり得るため、消費者としては正しい知識を持ち、慎重に選ぶことが大切です。

金を混合させている貴金属

金を含む素材の中には、金やメッキなどを混合させて作られたものも存在します。

これは、金に似た色味や比重を持つ素材を使い、表面にメッキ加工を施した上で、あたかも純金や高品位の金であるかのように見せるために作られた貴金属です。

さらに、これらの製品には正規の刻印が付けられていることもあり、見た目だけで真贋を判断するのは非常に困難です。

実際、こうした混合素材のジュエリーは、プロの鑑定士や修理専門家であっても、一見しただけでは正確に見破れないケースもあります。

そのため、慎重な鑑定や専門的な検査が必要となる場合が多いのが現状です。 特に、悪意をもって作られた場合、消費者を欺く目的で純金や高品位の貴金属として販売されることがあるため、非常に注意が必要です。

こうした商品は市場に紛れ込むこともあり、購入時には信頼できる店舗や専門家にしっかり確認してもらうことが大切です。

また、こうした混合素材のジュエリーは、買取の際に本来の価値よりも大幅に低く評価される場合があります。刻印だけで判断せず、材質や金の純度を正確に見極めることが重要です。

消費者としては、購入前に素材や刻印について十分に理解を深め、疑わしい場合は専門店での鑑定を依頼するなど、トラブルを防ぐための対策をとることが望まれます。

【必見】貴金属の偽物を見分けるためのチェックポイント

初心者でも分かる、本物と偽物を見極めるための簡単チェック法

正しい刻印を確認すること

貴金属の真偽を見分ける際、まず注目したいのが「刻印」です。

例えば「K18」や「925」といったように、正しい品位表示が刻まれているかをチェックしましょう。

刻印がしっかりと刻まれている場合は、本物である可能性が高いと考えられます。 また、日本製の貴金属には「造幣局ホールマーク」として日本の国旗を模したマークが刻印されていることがあります。

このホールマークが付いている製品は、品質管理が厳しい日本の基準をクリアしていることを示し、信頼度が一層高まります。 ただし、刻印があっても偽物が存在するケースもゼロではありません。刻印の字体や位置、刻印の深さなどにも注意し、違和感がある場合は専門家に相談することをおすすめします。

磁石を使った貴金属の見分け方

貴金属の中でも「金(ゴールド)」は磁石にくっつかない性質があります。

この特性を利用して、簡単に本物かどうかを確認する方法として「磁石テスト」がよく知られています。

金色のリングやネックレスに磁石を近づけてみて、くっつく場合は金メッキや他の磁性金属が使われている可能性が高いです。 しかし注意が必要なのは、金以外にも磁石に反応しない素材があることです。

たとえば純銀やプラチナなども磁石に引きつけられないため、磁石だけでの判別は完全ではありません。あくまで簡易的なチェックとして利用し、確実に見分けたい場合は専門の鑑定機関やジュエリーショップでの検査をおすすめします。

ご自宅にある磁石で手軽にできる方法なので、購入前や買取前の簡単な目安として試してみる価値は十分あります。安全に貴金属を見極めるためにも、複数のチェックポイントを併用することが重要です。

比重を理解して本物を見極める

貴金属の真偽を判別するために「比重」を活用する方法があります。

比重とは、その金属の重さと体積の比率を示す数値で、素材ごとに異なる特徴的な値を持っています。

ジュエリーの専門家や鑑定士は「比重計」と呼ばれる精密機器を使い、リングやネックレスの比重を測定して本物か偽物かを判断することもあります。

例えば、プラチナの代用品としてよく知られている「タングステン」はプラチナに非常に近い比重を持っているため、見た目や重量だけでは判別が難しい場合があります。しかし、比重を知ることで偽物の可能性に気づき、他の鑑定方法と組み合わせて総合的に判断する手がかりを増やせます。

一般の方が購入時に不安を感じた場合は、販売店に対して「この商品の比重値を教えていただけますか」と積極的に問い合わせることが大切です。

実際に、比重の詳細まで確認しない業者や販売者も存在するため、比重の数値を確認することでより安心して貴金属を購入することができます。

また、比重は素材の純度や混合具合にも影響を受けるため、刻印と合わせて参考にすることで偽物を見分ける確度が高まります。

インターネットや一般的な知識だけで判断せず、信頼できる鑑定機関やジュエリーショップで比重測定や他の検査を受けることをおすすめします。

比重の理解は、貴金属を購入したり査定に出したりする際に役立つ知識の一つです。正確な情報を持つことで、偽物にだまされるリスクを減らし、大切な宝飾品を安心して楽しむことができるでしょう。

本物の金は「ずっしり」とした重さが特徴

貴金属の本物かどうかを見極める際に、「重量感」をチェックする方法があります。

特に金(ゴールド)は密度が高く、見た目のサイズに対してずっしりとした重みを感じるのが特徴です。

このため、同じサイズの金属製品と比べると、金製品の方が明らかに重く感じることが多いです。 実際に金の密度は約19.3g/cm³と非常に高く、これは鉄や銀、アルミニウムなど多くの金属よりも重い数値です。

ですから、手に取ったときに軽く感じる場合は、純度の低い合金やメッキ品、偽物の可能性が疑われます。

しかし、この「重量感での確認」には例外もあります。例えば、ネックレスのチェーンなど細くて繊細なデザインのジュエリーは、そもそも重量が軽いものが多く、本物の金であっても重さで判断するのは難しい場合があります。

また、中空構造(中が空洞)で作られている製品も多く、これにより重量感が軽くなるため、単純に重さだけで真偽を見極めるのは困難です。

さらに、サイズが大きくても軽量化のために中空や特殊な構造が採用されていることもあるため、重さだけに頼らず、刻印や比重測定など他の判別方法と組み合わせることが大切です。

なお、重量感のチェックは、ジュエリーの質感や価値を感じ取るうえで初心者でもできる簡単な方法ですが、確実な鑑定には専門の機器や知識が必要になります。

信頼できる鑑定士や専門店での確認をおすすめします。 このように、重量感は貴金属の真偽を判断するための一つの重要なポイントですが、製品の構造やデザインによっては見極めが難しいこともあるため、多角的な視点で判断することが大切です。

刻印がなくても「本物」の可能性はある

ジュエリーや貴金属を見分ける際に「刻印」の有無は大切な判断材料のひとつですが、刻印がないからといって必ずしも偽物とは限りません。

特に、個人のクラフトマンや独立したジュエリーデザイナーが製作した一点ものの作品、またはオーダーメイドジュエリーの中には、意図的に刻印を入れていないケースもあります。

作品の美観を損なわないためにあえて刻印を省くこともあれば、小規模な工房では刻印設備を持たないことも理由のひとつです。

しかし、市場では刻印のないジュエリーは扱いが難しいのが実情です。

多くの買取店や修理専門店では、金種を証明する刻印がない場合、正確な査定ができないことから買取を断られたり、相場よりも大幅に低い価格での査定になることもあります。

また、修理やサイズ直しを依頼する際も、素材が不明なために対応を断られるケースが存在します。

そのため、刻印がないジュエリーに関しては、他の複数の方法で素材の真贋を見極めることが重要です。

例えば、磁石に反応しないか確認する、比重を測定する、手で持ったときの熱伝導性をチェックする(本物の金属はじんわりと熱が伝わります)などが参考になります。

とはいえ、これらの判断方法には限界があるため、専門機関での鑑別や分析を依頼することが、最も確実な方法です。

大切なジュエリーを正しく評価してもらうためにも、あらかじめ信頼できるお店に相談し、刻印の有無や真贋判定について納得できる説明を受けることが望ましいでしょう。

 

 

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ホワイトゴールドとピンクゴールドの基礎知識

ホワイトゴールドの刻印(K18WG)

ホワイトゴールド(White Gold)は、金にパラジウムやニッケルなどの白色系金属を混ぜて作られた、白く上品な輝きを持つ人気素材です。

特に「K18WG(18金ホワイトゴールド)」は、ジュエリーの素材として定番であり、ハイブランドでも数多く採用されています。

ホワイトゴールドのジュエリーには、素材の純度と種類を示す「K18WG」という刻印が一般的に打たれています。

この刻印は、金の含有率が75%(K18)であるホワイトゴールドを意味し、素材の信頼性や買取・査定の際の証明となる重要なポイントです。

日本国内でも「K18WG」と刻印されていることが、ホワイトゴールドとして正式に評価される基準となっており、買取においても刻印がない場合、たとえ見た目がホワイトゴールドに似ていても、素材として認定されず査定額が下がるケースがあります。

人気ブランドでも採用されるホワイトゴールド ホワイトゴールドは、その高級感と落ち着いた光沢から、以下のような世界的なジュエリーブランドでも数多く使われています。

• Cartier(カルティエ)

• Tiffany & Co.(ティファニー)

• Van Cleef & Arpels(ヴァン クリーフ&アーペル)

• CHANEL(シャネル)

• Bvlgari(ブルガリ)

• HARRY WINSTON(ハリー・ウィンストン)

これらのブランドでは、K18WGの指輪やネックレス、ブレスレットなどが展開されており、洗練された印象とファッション性を両立する素材として人気を集めています。

ホワイトゴールドのジュエリーを査定や買取に出す際、「K18WG」の刻印があるかどうかは非常に重要なポイントです。

というのも、刻印に「WG(White Gold)」の記載がなく、単に「K18」だけの表示だった場合、査定では通常のイエローゴールド(K18)として扱われてしまうことが多いからです。

ホワイトゴールドは、金にパラジウム(Pd)などの貴金属を配合して作られるため、素材の価値としては通常のK18よりも高い単価で買取される傾向にあります。

特にパラジウムは近年価格が高騰しており、ホワイトゴールドに使用されている含有量によっては、1gあたりの価格差が明確に出ることも。

しかし、査定時にその素材が本当にホワイトゴールドかどうかを判断するには、見た目だけでは不十分。そのため、下記を確認する必要があります。

• 刻印に「K18WG」とある

• 鑑定書や証明書がある

• 信頼できる店舗での購入履歴がある

上記のような要素が、適正な査定価格につながる決め手となります。 刻印がない場合、再鑑定が必要なことも もし刻印が摩耗していたり、元から打たれていない場合は、素材の分析(成分検査)を経てようやくホワイトゴールドと証明されることもあります。

ですが、その場合は追加の手間や費用がかかることが多く、結果として査定額が下がる、もしくは断られるケースもあるのが実情です。

ピンクゴールドの刻印

ピンクゴールド(Pink Gold)は、やわらかく上品な色合いが人気の金素材で、特に女性用ジュエリーとして根強い支持があります。

婚約指輪や結婚指輪でも近年その需要が高まっており、K18素材をベースに銅を多く配合することで、赤みのある美しい色味が生まれます。

しかしながら、ホワイトゴールドと異なり、ピンクゴールドには「PG」や「K18PG」といった刻印が入っていないことが多いのが実情です。

実際には「K18」や「750」といった金の品位のみが刻印されているケースが一般的です。 しかし、ピンクゴールドはその独特な赤みを帯びた色味から、外観での判別が比較的しやすい素材ともいわれています。

査定においても、「PG」や「K18PG」といった刻印がなくても見た目でピンクゴールドと判断できる場合がほとんどです。 ただし、K18という表記だけではイエローゴールドとの区別がつかないため、査定時に素材の説明を求められることもあります。

査定や買取において、ピンクゴールドは通常のK18(イエローゴールド)と同じ単価で評価されます。これは、含まれている金の純度が同じ(75%)であるためで、素材自体に希少価値の違いがあるわけではありません。

「ピンクゴールドだから高い・安い」という価格差は基本的になく、K18としての相場が基準になります。買取業者によっては「ピンクゴールドは需要が少ないから減額」という話も耳にするかもしれませんが、それは店舗独自の方針によるもので、一般的にはK18と同等として扱われます。

なお、ピンクゴールドの注意点として変色のしやすさがあげられます。

ピンクゴールドは銅の含有量が多いため、変色やくすみが出やすい素材です。特に汗や皮脂、空気中の成分に反応して、表面が黒ずんだり赤みがくすむことがあります。

これらの変色はクリーニングや磨き直しで元の美しさに戻すことが可能ですが、長期間メンテナンスせずに放置すると、風合いが損なわれてしまうことも。

そのため、ピンクゴールド製品を売却する前に、軽いメンテナンスやクリーニングをしておくことで、査定額のアップにつながることもあります。

貴金属の買取相場を知ろう:金・プラチナの最新動向

貴金属の売却や査定を検討する際には、最新の買取相場を把握しておくことが非常に重要です。

2025年7月現在、日本国内での買取相場は以下の通り推移しています。

K18(18金)の買取相場

• K18(18金):1グラムあたり約 13,060~13,100円台

例:7月14日には13,064円/g(前日比+325円)

相場高騰中で、1g 15,000円台のK22や17,430円台の純金(K24)なども注目されています。

プラチナ(Pt)の買取相場

• Pt1000(純プラチナ):1g 約 7,400~7,600円

• Pt900:1g 約 6,700~7,100円

例:7月18日時点ではPt1000が7,597円/g、Pt900は6,723円/g前後で推移。

プラチナ価格は世界的な供給不足や燃料電池需要を背景に、依然高止まりが続いています。

相場をどう活かすかを見極めるタイミングと判断のコツ

1. 円安・ドル高のタイミングを意識:為替相場と連動しやすいため、円安時に売ると買取価格が上がりやすいです。

2. 品位別の差を理解:純度が高いほど相場が上がるため、K18よりK22・K24の方が高評価になります。

3. 素材の確認もポイント:コンビ素材(K18×Pt900など)は合算した買取価格になりますが、刻印や素材の明記があるかで査定が変わります。

金の買取相場を知る:2025年7月の最新動向

金の売却や査定を検討される際には、最新の買取相場の確認が重要です。

2025年7月現在の日本国内での主な金相場は以下の通りです。

24金(K24 )の買取相場

グラム当たり 約16,030円前後 で推移中。7月18日には約16,037円に達し、2025年の最高値を記録しました。

22金(K22)の相場

グラム当たり 約14,600〜14,700円台 で推移しています。

18金(K18)の相場 グラム当たり 約12,020〜12,050円前後 で推移。

相場変動の背景とポイント

1. 円安や世界情勢の影響 金相場は為替変動や地政学的リスクに影響を受けやすく、特に円安になると買取価格が上昇しやすくなります。

2. 品位の高い素材はより高評価 同じ重量でも買取額はK24が最も高く、次いでK22、K18と下がっていく傾向があります。

3. 購入・売却タイミングの戦略 相場が高騰している時期には売却を検討し、相場の安定期には購入や保有を続ける判断が賢明です。

過去の金買取相場価格

価値が変わらない安心感。長い目で見た「金」という選択肢 金は、世界各地で何千年も前から価値を認められてきた貴金属です。

紙幣や株式と違い、国や企業の信用に左右されず、「モノとしての価値」を持ち続ける資産として知られています。

そのため、為替や経済の動きが不安定な時期になると、改めて注目される傾向があります。

金価格の推移と現状

金の価格は、過去20年の間に長期的な上昇傾向を見せてきました。

• 2005年頃:1gあたり 約2,500円前後

• 2010年頃:約3,500〜4,000円台

• 2020年頃:約7,000円台

• 2023年頃:約9,000円台

• 2025年7月現在:1gあたり 約16,000円台に このように、金は長期的に見て高値圏を推移しており、歴史的に見ても比較的高い水準にあるとされています。

もちろん相場である以上、今後も上がるか下がるかは誰にも分かりませんが、過去と現在の価格差に注目する方は多いようです。

金製品をお持ちの方へ 現在、金相場が高い傾向にあることから、ご自宅にある使わなくなったジュエリーや金製品の査定を検討される方も増えています。

特に、以下のようなものをお持ちの場合は、価値を確かめてみるのも一つの選択肢です。

• K24やK18のジュエリー・ネックレス・指輪など

• 海外製やインゴット(延べ棒)

• 金歯やコインなど、見た目では価値が分かりづらいもの

査定に出すことで、ご自身の資産の状態を客観的に知るきっかけになるかもしれません。 資産の一部として「金」を考える人も 近年では、長期的な視点から「金を一部資産として保有する」という考え方も広がりつつあります。

• インフレ時の価値保存手段として

• 通貨や株式と異なる値動きをする資産として

• 世界的に共通する価値を持つ実物資産として これらの特徴から、金に関心を持ち始める方が増えているようです。 中には、インゴットを分割して相続や贈与に備えるケースや、少量ずつ積み立てていくスタイルを選ぶ方も見受けられます。

 

まとめ:K18刻印だけで安心しない、本物を見極めるために

「K18」の刻印があるからといって、必ずしも純正の18金とは限りません。

実際には、地金の比重や色味、磁性などを確認しなければ、本物かどうかを見分けることは難しいのが現実です。

特にホワイトゴールドやピンクゴールドといった色味のある金素材は、刻印だけでなく素材構成や製造背景にも注意が必要です。

ホワイトゴールドには「K18WG」と刻印されていることが多く、これがない場合には通常のK18と同等の扱いになりますが、パラジウムなどの希少金属を含むホワイトゴールドは、本来K18よりも高い価値を持つこともあります。

一方、ピンクゴールドは「PG」と打たれていないケースが多く、変色もしやすいため、外観だけでの判断が難しいことも。

近年では、海外製やノンブランド品、ヴィンテージジュエリーなど多様なアイテムが市場に流通しており、その中には意図的に誤認させるような偽造刻印が施されているものも存在します。

肉眼では見抜けない精巧な偽物も多く、自己判断で処分してしまうと、本来の価値を見落とす恐れもあります。

だからこそ、プロの視点で確かめることが重要なのです。 こうした背景から、K18の刻印があるジュエリーの真贋や素材の特定には、専門知識と経験が欠かせません。

査定はもちろんのこと、サイズ直しやリフォームといったご相談の中でも、「これって本物?」という不安を感じるお客様は多くいらっしゃいます。

RITZ GLANDE(リッツグランデ)では、経験豊富な職人が在籍し、修理・リフォーム・査定すべての場面で、素材の真贋を丁寧に見極めながら対応しております。

ジュエリーに刻まれた小さな印から、本当の価値を引き出すお手伝いをいたします。

「この刻印、信じていいのかな?」 「素材がわからないけど、リフォームできる?」 「もしかして偽物だったら…」 そんな不安を感じたときは、どうぞRITZ GLANDEにご相談ください。

無理な買取提案などは一切行っておりませんので、安心してお持ち込みいただけます。

確かな知識と技術で、あなたのジュエリーに向き合います。 札幌駅すぐの立地でご来店も便利ですので、お買い物やお仕事帰りにお気軽にお立ち寄りください。

あなたの大切なジュエリーを、確かな目で丁寧に拝見いたします。

また、リフォームや修理のご相談も承っており、素材の真偽確認を兼ねて状態をしっかりチェック。

ご希望やご予算に合わせた最適なご提案をさせていただきますので、どうぞお気軽にお声がけください。

お客様の大切な思い出が詰まったジュエリーを、これからも安心して身に着けていただけるよう、真心を込めてサポートいたします。 RITZ GLANDEは、皆様のジュエリーライフを末永く支えるパートナーとして、心を込めてお手伝いします。

 
 

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