ジュエリー洗浄機での洗浄方法とは?対応可能な宝石や注意点も紹介

ジュエリーの洗浄機とは?

ジュエリーの洗浄機は、超音波で洗浄する機械のことです。洗浄機の中にジュエリーを入れることで超音波の振動で洗浄します。

ショップで頼まなければできない洗浄方法にも感じますが、家庭用をネット購入することも可能です。安いものは2000円ほどで購入でき、高いものでも20000円ほどです。

高価なジュエリー洗浄機もありますが、家庭用ならそこまで高いものを購入する必要はありません。

洗浄機で洗浄できれば、お手入れがとても簡単になると感じるでしょう。洗浄機に適さないジュエリーもありますが、適しているジュエリーならお手入れが楽になります。

ジュエリー洗浄機での洗浄方法

ジュエリーを洗浄機を初めて使うときは「本当に大丈夫?」と不安になる気持ちもあるでしょう。お持ちのジュエリーの美しさを保つためにも、ジュエリー洗浄機の使用方法について紹介します。

まず、洗浄液を洗浄機の中に入れます。付属されているカゴやツールなどにジュエリーを付けて洗浄機の中に入れ、超音波振動で洗っていきます。

洗浄が終わったらジュエリーを取り出し、水洗いをして柔らかい布で丁寧に水分を拭きとりましょう。

洗浄可能な貴金属と宝石

ジュエリー洗浄機を使うことで、割れてしまう可能性がある宝石があります。ジュエリー洗浄機は超音波振動があるため、その振動に耐えられる宝石でないと使用することができません。基本的には、モース硬度が低い宝石は使用できない宝石と思ったほうがいいでしょう。

使用できる宝石は、「ダイヤモンド、ルビー、サファイア、クリソベリル、トルマリン、アレキサンドライト、スピネル、めのう」です。

また、「プラチナ、シルバー、ゴールド」も洗浄機を使用することができます。

参考までに、ダイヤモンドのモース硬度は10、ルビーやサファイアは9、アレキサンドライトとクリソベリルは8.5、スピネルは8、トルマリンは7.5、めのうは7と言われています。

※モース硬度とは「引っ掻いた時の傷つきやすさ」で「割れやすさ、壊れやすさ」という基準ではありませんので注意してください。

洗浄機での注意点

ジュエリーを洗浄機を使って洗浄する上での注意点について、使用前にチェックしておきましょう。

すべての宝石に使ってはいけない

ジュエリー洗浄機を使ってお手入れができる宝石は限られています。購入時に、洗浄機を使ってもいいのかについて専門家に質問することをおすすめします。

すべての宝石に使えるわけではないので、宝石を購入したから洗浄機が必要とは限らないのです。

宝石の表面に亀裂などがある場合使ってはいけない

目に見えて宝石に亀裂が入っている場合は、ダイヤモンドであっても洗浄機は使わないほうがいいでしょう。割れてしまう可能性があります。

また、亀裂をガラスや油、樹脂などで埋めている宝石は、亀裂をお手入れしたから洗浄機を使っても耐えられるようわけではありません。補修部分から再度亀裂が入ってしまう可能性があるので、洗浄機の使用はやめましょう。

モース硬度だけに頼ってはいけない

モース硬度が低いジュエリーは、基本的には洗浄機は使わないほうがいいと言われています。しかし、モース硬度が高いからといって、必ずしも洗浄機に耐えられるか?というと、そうとは言えません。

例えば、モース硬度が高いジュエリーであっても、今現在の状態によっては洗浄機に耐えられないこともあるのです。

超音波の振動が原因で、宝石に入っていた傷が深くなったり、そこから破損することも考えられるでしょう。

宝石の状態を見極めることができなければ、モース硬度だけに頼って洗浄機を使用するのはリスクが伴うこともあるということを覚えておいてください。

温度変化に注意する

熱や温度変化に弱い宝石もあり、注意しなければ破損してしまうこともあります。また、宝石によっては変色してしまうこともあるのでリスクが伴うことを把握しておきましょう。

洗浄機を使ってはいけない宝石

洗浄機を使うことができない宝石についても紹介します。お持ちの宝石が洗浄機を使うことができるのか、できないのかをチェックしましょう。

エメラルド

エメラルドはモース硬度が8.5と高めですが、ジュエリー洗浄機には向いていません。エメラルドは、穴や傷を埋めるときに用いる充填処理がされているものがほとんどです。

そのため、洗浄機を使うことで充填処理されている部分から破損する可能性があります。

トパーズ

トパーズもモース硬度8と高めです。しかし、トパーズは、「劈開性」という特定の方向に割れやすいという性質を持っています。

超音波洗浄の刺激に耐えられない場合は、割れて破損する可能性があるでしょう。

ペリドット

モース硬度6と低めなことと、劈開性があるため洗浄機だけでなく衝撃そのものに弱い宝石です。洗浄機を使わないことに加え、取り扱いにも注意しましょう。

オパール

モース硬度が5ほどしかないものもあるのがオパールで、とてもデリケートで傷つきやすい宝石です。

衝撃に耐えられないだけでなく、温度差にも弱いという特徴があります。洗浄機での洗浄は向いていません。

ヒスイ

ヒスイは靭性があるせいか、洗浄機に使える宝石と思われがちです。しかし、ヒスイはモース硬度がものによっては6と低めです。

衝撃には強くても、洗浄機を使ったことで傷が入ることが考えられます。

ムーンストーン

モース硬度6で劈開性があります。綺麗な宝石ですが、繊細で強さがないので超音波の振動に耐えられない可能性があります。

タンザナイト

モース硬度は6.5ほどで、劈開性という特徴がある宝石です。衝撃に弱く、洗浄機を使ったら特定の方向に亀裂が入って割れる可能性が高いでしょう。

トルコ石

モース硬度が5.5ほどと柔らかい宝石です。また、温度変化に弱い宝石でもあり、洗浄機は使うことができません。

変色もしやすいデリケートな宝石なので、日頃からお手入れには注意しなければならないでしょう。

真珠

モース硬度が2.4~4.5ほどととても柔らかい宝石です。傷が入りやすいのと、変色しやすいことから洗浄機は使うことができません。

ラピスラズリ

靭性が高い宝石ではあるものの、モース硬度は5です。洗浄機を使うことで傷が入ってしまう可能性が高いでしょう。

珊瑚

モース硬度3.5~5.5ほどと柔らかくて傷つきやすい宝石です。変色もしやすい宝石なので洗浄機は使えません。

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洗浄機を使わない洗浄方法

洗浄機を使うことができないジュエリーは、どのようにお手入れすると綺麗な状態を保てるのでしょうか。実は、とても簡単な方法で洗浄することができます。

必要なものは、「食器用洗剤、柔らかい毛のブラシ(歯ブラシ可)、柔らかい布(キッチンペーパーなど)、ボウル、ぬるま湯や水」です。

まず、ボウルにぬるま湯や水を入れます。ブラシに食器用洗剤をなじませ、宝石を軽く撫でるように洗っていきましょう。このとき、ブラシを宝石の裏側と表側に丁寧かつ、優しく当てるのがポイントです。

宝石についた洗剤を綺麗に水洗いで流し、その後、柔らかい布で宝石を優しく拭いたら洗浄完了です。

パールなどの柔らかい宝石を洗ったときは、パール専用のクロスや柔らかいガーゼで拭きあげることをおすすめします。

▼パールの日々のお手入れはこちらをチェック▼

真珠の日々のお手入れ

まとめ

どんな宝石も、洗浄機を使うことであっという間に綺麗になるイメージがありますよね。しかし、使える宝石と使えない宝石があります。

お持ちの宝石にとって、一番いい洗浄の仕方をして宝石の輝きを取り戻し保っていきましょう。

 
 
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