トパーズの手入れ方法を解説!特徴や注意点も

トパーズの特徴

トパーズというと淡く黄色い宝石をイメージする方が多いかもしれません。和名は「黄玉(おうぎょく)」で、イエロー系のトパーズが一般的であるかのように思われますが、実はさまざまな色のトパーズがあります。

トパーズの原石は元々無色ですが、生成段階に入る不純物の状態で色がつきます。ピンクや紫のトパーズもありますし、ブルートパーズもよく知られていますね。産地の違いによっても色が異なります。

トパーズの最大の産地はブラジルで、黄色やオレンジのトパーズから無色、淡い青色まで、色とりどりのトパーズが産出されます。イエロー系でシェリーカラーのトパーズは「インペリアルトパーズ」と呼ばれ、高い人気を誇っています。

次に有名な産地がパキスタンです。こちらでもイエロー系のトパーズはよく採れますが、ピンク系のトパーズが産出されることで有名。

オレンジ系のトパーズを熱で加工することでピンクトパーズになりますが、パキスタンでは天然のピンクトパーズを採取することができます。インペリアルトパーズよりも希少性が高く、高値で取引されます。

ロシアはブルートパーズの産地として知られています。さまざまな色のトパーズがロシアからも産出されていますが、深みのある青いトパーズは価値が高いものとして評価を受けています。

トパーズは11月の誕生石です。同じ11月の誕生石にシトリンがあり、こちらもイエロー系の色合いが特徴的な宝石。シトリンのほうが比較的安価なため、シトリンをトパーズに見せかけて売っているケースがあるので注意が必要です。

どちらも魅力的な宝石であることに変わりはないので、ファッションにも合わせてお好みで選んで身に着けてください。11月がお誕生日の方のプレゼントとしてもどちらも最適です。

トパーズの石言葉は「誠実」。持ち主の感性や直感力を高めてくれるパワーストーンとしても親しまれています。曖昧な状態をはっきりさせてくれる働きがあり、仕事や恋愛でチャンスを引き寄せてくれる効果が期待できます。

自分に自信を持って前に進みたいときや、人間関係に悩んでいるときに身に着けるのも良いでしょう。恋愛や転職のお守りとしてもトパーズは重宝されています。

トパーズをパワーストーンとして持っていて浄化する際は、セージや月光、水晶クラスター、流水を使った方法が適切です。紫外線に長時間当てると退色する恐れがあるため、日光浴での浄化はおすすめできません。

トパーズは硬度8と十分な硬さがある石ですが、太陽光や熱に弱い性質、衝撃に弱く内部にひびが入りやすい性質があります。以下で取り扱い方法やお手入れ方法とともに詳しく説明していきます。

トパーズの取り扱い方法・保管方法&注意点

トパーズの性質上、取り扱い方法や保管方法には注意すべき点があります。他の宝石にはない性質もあり、覚えておいて丁寧に扱いたいところ。装着の際や保管時は気をつけて、トパーズの美しさを長く保ちたいですね。

横にひびが入りやすい為注意

トパーズは衝撃に弱く、強い衝撃を受けると横にひびが入りやすい性質があります。硬度は十分にあるため傷はつきにくいですし、よほど雑な扱いをしない限りは割れることも稀ですが、意外にも簡単にひびが入ってしまうので要注意です。

これはトパーズに劈開があるためです。ジュエリーのデザインでもこれを考慮した上でカットしたり、トパーズを包み込んで摩耗を避けるような作品にしたりと工夫が施されています。

落としたり、硬いものにぶつけたりしないように気をつけてください。一度ひびが入ってしまうと修復は困難です。着け外しは落ち着いて行い、アクティブな活動をする際はトパーズのジュエリーは外しておきましょう。

他のジュエリーとは一緒に保管しない

ダイヤモンドの硬度を10とすると、トパーズの硬度は8です。十分に硬さはありますが、他のジュエリーとぶつかる環境で一緒に保管しないようにしてください。

ダイヤモンドやルビー、サファイアのほうがトパーズより硬度が高く、ぶつかるとトパーズの表面に傷をつけてしまう恐れがあります。

また、サンゴや琥珀、真珠といった硬度の低いジュエリーに当たった際に、それらに傷をつけてしまう可能性も大いにあります。他のジュエリーと一緒に保管することで、それぞれが魅力を失うのは非常に損なことですね。

トパーズのジュエリーを保管する際は仕切りのついた宝石箱で個別に保管するか、1つずつ袋に入れて保管しましょう。

トパーズのお手入れ方法

トパーズの特徴や取り扱いの注意点を踏まえた上で、お手入れ方法をチェックしましょう。普段のお手入れとしては、ジュエリーを外した際に乾いた柔らかい布で皮脂や指紋などの表面の汚れを拭くだけで十分です。

トパーズの表面に皮脂や汗、生活でついた汚れがそのままになっていると、輝きがくすんでしまう原因となります。もっとはっきりとした汚れがついた場合の洗い方と注意点を以下で見ていきましょう。

石鹸水とぬるま湯で洗浄

トパーズの表面についた汚れやくすみが気になるときは、洗面器にぬるま湯を溜めて洗います。ぬるま湯につけて柔らかい歯ブラシなどで軽くこすって汚れを落としましょう。

しつこい汚れを確実に落とすなら、ぬるま湯で石鹸水を作って、その中でトパーズのジュエリーを洗います。洗い終わったら乾いた柔らかい布で、宝石部分もそれ以外の部分も水分を残さず拭き取って完成です。

トパーズのコーティングを傷めないようにするため、石鹸は低刺激性のものを使用するのが安心です。

超音波洗浄やスチーム洗浄はNG

硬度の高い宝石は超音波洗浄できるものが多いですが、トパーズには割れやすい性質があるため、超音波洗浄器で洗うのはNGです。超音波の衝撃で内部にひびが入ってしまう恐れがあります。

トパーズは熱にも弱いため、スチーム洗浄も避けてください。高温で内部が破損したり、長時間の熱にさらされることで黄色やブラウン系の色が退色したりする危険性があります。

▼その他ジュエリーの手入れ方法はこちらをチェック▼

トルマリンの手入れ方法|最も多く色を持つ宝石の取り扱い方法

ターコイズ(トルコ石)の手入れ方法|幸運をもたらす石を綺麗に保つために

タンザナイトの手入れ方法|希少価値の高い宝石をいつまでも綺麗に

まとめ

11月の誕生石として知られるトパーズには、イエロー系やオレンジ系以外にもカラーがあり、産地によって異なる色合いもまた親しまれる要素です。同じ11月の誕生石・シトリンと似ていますが違う宝石です。

トパーズの硬度は高いものの、熱や紫外線、衝撃に弱い性質があるため、装着時や保管時、お手入れやパワーストーン浄化の際は取り扱いに注意が必要です。とはいえ管理が難しい宝石でもありません。

心惹かれる輝きのトパーズを手に入れたら、その美しさをずっと保てるように丁寧に扱って、ぜひ長い期間愛用してくださいね。

 
 
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