ラピスラズリの特徴、歴史、お手入れ方法を解説します!

ラピスラズリの特徴

ラピスラズリは、ラズライトを主成分とする鉱物で、複数の鉱物が溶け合って形成されている宝石です。和名は瑠璃で、仏教では七宝の一つにも数えられます。深い青色と穏やかな光沢が美しく特徴的です。

内部に含まれる物質により、微妙に色合いが変わるのも特徴です。カルサイトを含むラピスラズリには白い筋が入り、パイライトが入るラピスラズリなら金色がまだら状に現れます。

主な産地としては、古くからアフガニスタンが有名。約6000年前から採掘され、古代のエジプトまでもたらされています。現在はロシアのバイカル湖、パキスタンやインド、アメリカやカナダでも産出されます。

モース硬度が5~5.5とあまり硬くないほうで、ブレスレットやネックレス、彫刻の形に加工されて愛用・鑑賞されることが多い宝石です。

▼その他ジュエリーの情報はこちらもチェック▼

ターコイズ(トルコ石)の手入れ方法|幸運をもたらす石を綺麗に保つために

マラカイト(孔雀石)を徹底解説|鮮やかな緑色が美しい宝石の魅力

トパーズを徹底解説|透明感のある美しい宝石の魅力

ラピスラズリの歴史

ラピスラズリは非常に歴史の古い石。紀元前から世界の各地で聖なる石、パワーストーンとして崇められてきた歴史があります。

紀元前3300年ほどの、王朝が始まる前のエジプトの遺跡からも加工されたラピスラズリが発掘されたほど。宝石や彫刻の他、顔料として壁画に利用されることも多かった鉱物です。

ラピスラズリの語源は、ラテン語で石を意味する「ラピス」と、アラビア語で青を意味する「ラズリ」が組み合わさってできた言葉。古代ローマでは、愛と美を司る女神アフロディーテとも関わりが深く、恋人たちの愛のお守りとして崇められていました。

エジプトではラピスラズリには魔除けの力があると考えられ、ラピスラズリの粉を顔料にして壁に絵を描き、厄払いをしていました。ツタンカーメン王の棺にはラピスラズリの宝石がはめ込まれています。

仏教では極楽浄土を彩る7つの宝石「七宝」の一つにラピスラズリが瑠璃の名で数えられており、幸運をもたらす石として重宝されてきました。

ラピスラズリと似ている鉱石

ラピスラズリと非常によく似ている鉱石や、あまり似ていないものの染色して偽物のラピスラズリとして売られやすい石があります。特徴や、ラピスラズリと見分けるポイントを紹介します。

ソーダライト

ラピスラズリと構成する鉱物が非常に似ている石。群青色がきれいで、ぱっと見ただけではラピスラズリにそっくりです。しかし砕くと青の色を失い、白い粉になってしまう特徴があります。

ラピスラズリは青色の顔料として使用されることもありますが、ソーダライトは顔料にはなりません。太陽光で退色しやすいのも特徴です。

アズライト

アズライトは美しい藍色がラピスラズリによく似ている鉱物。和名は藍銅鉱(らんどうこう)で、ブルー・マラカイトとも呼ばれます。モース硬度が3.5~4とやわらかめで加工がしづらく、樹脂加工をしてブレスレットやネックレスなどに利用されています。

パワーストーンとして用いられてもいますが、太陽光で退色しやすい特徴あり。顔料として重宝され、日本画の絵の具としても用いられています。

デュモリチェライト

ラピスラズリをさらに濃く暗くしたような色合いの鉱物。ブラジル、マダガスカルなどで主に産出され、日本国内で採れることもあります。ラピスラズリよりも濃く美しい青で希少性もあり、比較的価値が高い宝石として扱われています。

ハウライト

正式名はマグネサイト。灰色がかった白い鉱物でラピスラズリとは似ても似つきませんが、多孔質で染色しやすいため、青く染めて偽のラピスラズリとして売られているケースがあります。

ハウライトそのものもパワーストーンとして知られ、ブレスレットの形でよく愛用されていますが比較的安価です。水色に染色されて偽物のターコイズとして販売されるケースも多いです。

ラピスラズリの効果

ラピスラズリは古くから厄除けのお守りや愛の象徴、幸運をもたらすパワーストーンとして崇められてきました。現在でもその深い青色に癒やしや力を感じる人は多く、重宝されているパワーストーンの一つであることに変わりはありません。

ラピスラズリは持ち主に単に幸運を与えるだけの石ではありません。ラピスラズリを持ち始めると意外なことが起こったり、自分でも思ってみなかったような行動をしたりすることがあるといいます。

これはラピスラズリが持ち主自身の幸せに気づかせるためにしていることです。思い通りにならないことも、後から振り返れば結果的に幸運だったと気付ける、そんな不思議な出来事も起こるといわれています。

宝くじが当たったり、好きな人とすぐに両思いになれたりといった、即効性のあるわかりやすい幸せが訪れるわけではありません。しかし持つ人の判断力を高め、人生における深い幸せに導いてくれるパワーストーンです。

ラピスラズリのお手入れ方法

ラピスラズリは皮脂やホコリが付きやすいので、定期的にお手入れを。軽くブラッシングしてホコリを取ったら、ぬるま湯で作った石鹸水に入れてやさしく洗います。洗い終わったらやわらかい布で拭き、乾拭きして水分が残らないようにして完了です。

水分が残ると石が劣化し、輝きがくすんでしまうので注意を。ラピスラズリは硬度が高くないので、こすり洗いは禁物です。キズが付いてしまうので、洗うブラシや布はやわらかい素材のものを選びましょう。

酸やアルカリには弱く、こちらも色を劣化させてしまう原因になるので、お手入れに使う石鹸は中性洗剤を使用してください。

紫外線には比較的強いほうですが、毎日太陽光にさらされると退色しやすくなります。置物として愛用する際には置き場所を工夫しましょう。

パワーストーンとして浄化する際にも流水や太陽光は避け、水晶クラスターやセージ、月光を使った方法で浄化することをおすすめします。

ラピスラズリは幸せの象徴

ラピスラズリは人類にパワーストーンとして崇められた石の中では最古の歴史を誇るともいわれ、非常に古くから人の幸福を支えてきました。幸せの象徴ともいえる石です。

ラピスラズリの魅力や価値の高さは現在も変わりません。大切な人への贈り物や、自分を高めるための宝石として、価値ある本物のラピスラズリを選んでください。

ときには持ち主に試練を与えるともいわれるラピスラズリ。しかしその試練を乗り越えた先に本当の幸せが見えてきます。

まとめ

深く青い色が特徴的なラピスラズリは、太古の昔より力を持つ石として、宝石や彫刻、壁画の顔料としてさまざまな形で重宝されてきました。ラピスラズリに似た宝石もいくつかあり、価値もそれぞれ異なります。

硬度があまり高くないので、取り扱いやお手入れの際には注意が必要。置物として愛用する際は直射日光が当たり続けない場所を選ぶのがポイントです。

パワーストーンとしても意義深い石。自分用として幸せのお守りにも、大切な人への贈り物にもふさわしい宝石です。

 
 
▲お問い合わせ、お見積もりに大変便利な
RITZ GLANDE 公式LINEはこちらからどうぞ
 
▲修理品の写真や作業風景を随時投稿しております
 
北海道札幌市中央区南2条西10-1 オエノン北海道BLD.1F
?10:30~19:00
2024年5月
« 4月    
 12345
6789101112
13141516171819
20212223242526
2728293031