ジュエリーの石取れ・石留めの修理を解説!壊れてしまったアクセサリーを蘇らせよう

ジュエリーの石部分の修理

天然石のダイヤやパワーストーンなどが付いたジュエリーはとても華やかな見た目で女性に大変人気があります。

天然石を使ったジュエリーは1つとして同じものは無く、その1点物の価値がたまらない魅力を感じますね。お気に入りの一点ものジュエリーを手に入れるといつまでも大切に使っていきたいと考える人も多いことでしょう。

しかしシンプルなデザインのジュエリーに比べると石が付いているジュエリーは繊細な作りになっているものが多く、使い続けるうちに石の部分の修理が必要になってしまうこともよくあります。

ジュエリーの石部分の修理で多いのは、「石はずれ」「石動き」「石取れ」「爪部分の擦れ」「石割れ」です。ここではそれぞれの修理について詳しく見ていきましょう。

石はずれ

ジュエリーの石部分の修理で最も多いのは「石はずれ」です。大きな石が1つ付いている豪華なジュエリーの場合は、石の重さがかなりあるため石が取れてしまうことがあります。

通常は石の重さを考慮して頑丈な立て爪でしっかり固定されているものですが、高い場所からジュエリーを落としてしまった時や、服などに爪が引っかかってしまった時などに石がはずれてしまうことが多いようです。

このような場合は取れた石をジュエリーの金具と一緒に修理店に持ち込むことで、比較的簡単に元の状態に修理することができます。

石にキズが付いてしまっている場合は同時に石の研磨も依頼することで新品同様にリメイクしてもらうことも可能です。

一度石がはずれてしまったジュエリーは、爪の形を変えたり小さくしたりすることで以前よりもしっかり頑丈に石を固定できるように修理することもあります。

石動き

石はまだ取れていなくても、石の固定が緩くなって動いてしまうこともあります。ジュエリーにはめこまれている石が動いている時は、常に地金に石が当たっている状態のため非常に石にキズが付きやすくなっています。

またカタカタと音が鳴るほど石が動くような場合は、いつ石が外れてもおかしくない状態です。

高価な石が外れていつのまにか紛失してしまったと後悔することがないように、石が動いていることに気が付いた時は早めに修理に出すことが大切です。

石取れ

小さな石が並んで付いているような繊細なデザインのジュエリーは、石を留めている爪が非常に小さいため些細な衝撃で石が取れてしまうことがあります。

小さな石が整然と並べられているジュエリーは光に当たるとキラキラと輝いてとても素敵ですが、1つでも石が取れてしまうとその魅力は半減してしまいます。

石取れはジュエリーのお手入れの時など、よく観察しなければなかなか気が付かないものです。ジュエリーを身に付けた時に何か違和感を感じて石が取れていたことに気が付くというケースが多く、石が手元に残っていないケースがほとんどです。

爪部分の擦れ

さらに石付きのジュエリーは石を支えている爪部分の金具の破損が原因で擦れてしまうようになることもあります。爪部分の擦れは本来下向きに石を支えている爪が、何かの原因で横向きや上向きになってしまっている状態を指します。

放置しておくと肌を傷つけたり服をひっかけてしまうこともあるため、なるべく早く修理しておいた方が安心ですね。

爪が曲がっているだけであれば修理はとても簡単で費用もそれほどかかりません。爪が折れてしまっている場合などは事前に修理費用などを見積もりした上での作業になります。

石割れ

石が付いているジュエリーで最も厄介なのが石割れです。

硬度がそれほどない柔らかい天然石などは、高い場所からジュエリーを落としたり、壁などにぶつけてしまう衝撃で石が簡単に割れてしまうことがあります。

一度割れてしまった石は繋ぎ合わせて修理するよりも、割れた石を研磨して複数の石として新しいアクセサリーにリメイクする方法が一般的です。修理に依頼する時に希望のデザインや費用についてお店でよく話し合い、納得した上で依頼するようにしましょう。

石が取れてなくなってしまった場合も大丈夫

小さな石が並んでいる繊細なデザインのジュエリーの場合は、石がいつの間にか無くなってしまっていることも珍しくありません。

石が取れて無くなったら修理はできないのではないかと不安に感じる人も多いのですが、実は石が取れてしまったジュエリーも修理することは可能です。

この場合は新しく石を準備しなければならないため修理費用は材料分が上乗せされるため高くなりますが、また以前のようにジュエリーを身に着けられる状態に復活させることができます。

一点物のお気に入りのジュエリーの場合は一度試してみる価値は十分あります。

中石が取れてしまった

ジュエリーのメインデザインである中石が取れてしまった場合、爪が残っていれば石が準備できればすぐに修理が可能です。石を紛失している場合は似たような石を探し出す「石合わせ」という作業が必要になります。

個性的なデザインにカットされた石や希少価値の高い石は、手配するのに時間がかかってしまうこともあります。

手に入りづらい石の場合は、お店によっては修理を断られてしまうこともありますが、このような場合は事前の見積もりの時に修理可能かどうかを知らせてもらえるのが一般的です。

石が手配できた後は、周りの石とサイズや色味などを合わせて違和感がないように処理が施されます。

サイドのメレダイヤが取れてしまった

 

※メレダイヤとは画像のような、一般的に0.1カラット以下の小粒のダイヤを指します。

豪華なメレダイヤが散りばめられたジュエリーの修理は少し複雑です。

メレダイヤは1粒1粒が小さな爪で固定されています。メレダイヤが取れる時は爪が折れて無くなっていることも多いため、周りの地金から新しく爪を作ってダイヤを固定する作業が必要となります。

ダイヤを紛失している時は新たなダイヤも準備しなければなりません。非常に細かく繊細な作業になりますので、難易度は非常に高いと言われています。

石部分に地金で補修したい

埋め込み式のメレダイヤなどは新たに爪を立てるだけの地金が足りないため、爪部分となる地金を追加して補修していくことになります。

作業工賃、無くなったダイヤの費用の他に追加する地金の費用もかかるため少し修理費用は高額になります。また作業もとても複雑で高度なテクニックが必要となります。

メレダイヤのジュエリーは優雅な見た目で女性にとっては憧れのジュエリーの1つです。思い出の品であればしっかり納得のいく形で修理を行いたいですね。

修理の流れ

ジュエリーの石が取れてしまった場合や石を紛失してしまった場合は、まず修理を請け負っているお店にジュエリーを持参して修理費用や修理内容について相談してみましょう。

お店の混雑具合などにもよりますが、その場でおおよその修理費用や修理内容について具体的に説明を受けることができます。修理期間についても大体の目安が伝えられるので、納得できればジュエリーを預けて修理を依頼することになります。

ジュエリーの修理の相談や見積もりは無料で行っているお店が多いので、いくつか信頼のおけるお店で見積もりを取って修理内容や費用を比べてみるのも良いでしょう。

修理が完了しお店側の検品が終わると、再び来店してジュエリーを持ち帰ることができます。費用の支払いは修理完了後のジュエリーを受け取る時に支払うところが多いようです。

支払い方法に関してはお店ごとにカード払いが可能なところもありますので、あらかじめ確認しておくと安心ですね。依頼した修理内容がしっかり施されているかその場でよくチェックし、不備がないことを双方で確認して修理完了となります。

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まとめ

大切な思い出のジュエリーや高価なジュエリーは、石が取れたり無くなったりしても修理に出すことで再び身に着けられる状態にリメイクできることも少なくありません。

石が取れてしまったジュエリーが手元にある場合は、ぜひ一度修理を検討してみてくださいね。

  
 
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