珊瑚(コーラル)の手入れ方法とは?特徴や注意点も紹介!

珊瑚(コーラル)の特徴

今でも珊瑚は大変貴重で、中でも深紅の赤珊瑚は大変価値が高く、特に日本産のグレードの高い赤珊瑚は高額で取引されるほど珍重されています。近年日本領海での赤珊瑚の密漁が問題になっていますが、見た目にも不透明な赤珊瑚は偽物も多く出回っているので注意が必要です。

珊瑚の取り扱い方法・保管方法&注意点

美しい珊瑚もきちんとメンテナンスをしていなければ、たちまち色が褪せてしまいます。特に深紅の赤珊瑚は市場で高額取引される貴重な宝石。美しい赤珊瑚でも、お手入れを怠っているとせっかくの珊瑚の価値が下がってしまうことにもなりかねません。

日頃からお手入れをして、美しい珊瑚を保ちましょう。

汗などに弱い

珊瑚の主成分は「炭酸カルシウム」です。そして炭酸カルシウムは大変酸に溶けやすい性質を持っていることが大きな特徴です。珊瑚は酸に触れてしまうと、変色や色褪せを起こしやすい宝石になっています。

そして珊瑚を変色させてしまいがちなのが「汗」です。ですがジュエリーは肌に触れるものですよね。肌に珊瑚が直接触れたりべたべた触らないように心がけながら、帰宅後は珊瑚についた汗やほこりを拭き取って保管すると良いでしょう。

そのほか果物の汁やお酢も要注意、珊瑚につかないように気を付けてください。

火気や高温に注意

珊瑚は酸のほかに熱や火に弱い特徴もあります。宝石とはいえ、珊瑚は鉱石ではありません。そのため他のジュエリーと比べるとやはりデリケートなので、丁寧に扱わなければなりません。

珊瑚を暖房のそばに置いたり、調理中に珊瑚を身に着ける…など火器類の近くでは珊瑚にヒビが入ったり、割れてしまったりすることがあるので要注意です。

また紫外線にも弱いので、涼しい場所に保管するようにしましょう。

他のジュエリー同士が擦れないように保管

前述したように珊瑚は鉱石ではないので、他の宝石と比べると硬さがありません。珊瑚の主成分はカルシウム。硬さは人間の歯と同じくらいです。

そのため珊瑚は衝撃に弱く、ふとしたことで欠けてしまいます。保管するときには傷がつかないよう、他のジュエリーと分けて擦れないようにすることがポイント。

他の石と珊瑚がぶつからないように注意しましょう。

珊瑚のお手入れ方法

美しい珊瑚は正しく保管することも長持ちさせる秘訣ですが、汚れやすいのでこまめなメンテナンスが大切になってきます。基本的には汗や酸に弱いので、珊瑚を外したあとは必ず柔らかい布で汗や指紋を拭き取ることが大切です。

珊瑚のジュエリーを外してそのまま箱に入れてしまうと、色褪せの原因になります。少し面倒くさいかもしれませんが、このようなこまめなお手入れが珊瑚には欠かせないのです。

では、珊瑚のメンテナンス方法を紹介していきます。

洗浄液や超音波洗浄はしない

ジュエリーのメンテナンス方法としてメジャーなのが洗浄液や超音波洗浄を使ったお手入れ方法です。宝石店へメンテナンスをお願いするときも、ダイヤモンドやルビーなど鉱石のジュエリーでは洗浄液や超音波洗浄がほどこされます。

しかし珊瑚は鉱石ではなく天然ジュエリーですから、優しい超音波でさえ傷がついてしまいます。また洗浄液は珊瑚の艶を消してしまったり、色をくすませてしまったりする原因になるので、基本的に水や洗剤で洗うのもよくないとされています。

もちろん宝石店のメンテナンスでは宝石のプロですから、珊瑚に洗浄液や超音波洗浄が使えないことは分かっているはずです。気を付けないといけないのは、自宅でお手入れするときのこと。珊瑚は優しく汚れを拭き取るのが基本だということを覚えておきましょう。

専門店で磨きに出す

こまめに汚れを拭き取ってお手入れをしていても、どうしても長年使っていると頑固な汚れがついてしまうことがあります。また経年使用による色褪せは拭くだけではどうしようもありません。

そんな場合は自宅でのお手入れでは追いつかないので、専門店にメンテナンスをお願いしましょう。専門店では珊瑚を磨いて消えてしまった珊瑚本来の艶を取り戻すことができます。また表面を薄く削って珊瑚の美しさを引き出すこともできます。

リッツグランデで実際に珊瑚の磨きをお受けした際のビフォーアフターがこちらです。磨きに出せばここまで輝きを取り戻すことが可能です。

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家庭で出来る珊瑚のお手入れ方法

 

では、ご家庭でできる珊瑚のお手入れ方法を紹介していきます。きちんとお手入れをしていれば長年良い状態で使い続けられる珊瑚です。

ぜひ正しいお手入れを覚えて珊瑚を美しいまま使い続けてください。

汗や入浴剤には要注意

前項でも説明しましたが、珊瑚は汗で劣化しやすいジュエリーです。夏の暑い時期に身に着けていると汗と紫外線で変色を起こしやすいの注意しましょう。

同様にコスメが珊瑚につくのも珊瑚が劣化してしまう原因になります。珊瑚はメイクをしたあとに身に着けるようにし、メイクのあとは手についた化粧品を落とすようにしてください。

また水にも弱いので水仕事のときやお風呂では外しておくのが原則です。特にお風呂では入浴剤で変色を起こしてしまうことがあります。入浴剤と同様に温泉は硫黄などミネラル成分が豊富に含まれていますから、温泉成分で珊瑚が変色してしまいます。

やわらかい布などでこまめにやさしく拭く

このように非常に汚れの付着に弱い珊瑚ですから、珊瑚のアクセサリーを外したあとは必ず表面についた埃や汚れを拭き取るようにしてください。

このとき必ず柔らかい布を使って乾拭きするのが原則です。くれぐれも濡れたタオルや汚れているからと言って洗剤を含ませた布で拭くのはやめましょう。

また強くこするのも色落ちや艶消しの原因。珊瑚は金具との接着部は柔らかいブラシで優しく汚れを掻きだし、表面は優しくなでるように拭くことがコツです。

ネックレスやピアスは直接肌に触れやすいので、使われている珊瑚には汚れないように表面に加工している場合があります。表面加工を施している場合は、何度も拭いてしまうとせっかくの加工がはげてしまうので、購入先のお店に確認しておきましょう。

水に弱いので注意

たとえば宝石を代表するダイヤモンドだと、中性洗剤を溶かした水にダイヤモンドをつけて汚れを落としていきます。しかし珊瑚に水洗いはタブー。どうしても汚れが取れにくい場合は薄く中性洗剤を溶かした水で洗ってもよいですが、すぐに乾かすことが大切です。

しかし水洗いするには珊瑚はとてもデリケートなので、宝石店で相談することをおすすめします。

珊瑚を美しく使い続けるために

今回は珊瑚の正しいお手入れの方法について紹介してきました。希少価値が高く、古くから日本人に愛されてきた珊瑚です。珊瑚本来の美しさを保ちながら、ぜひ長く使い続けてください。

 
 
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